第119回 空き家利活用
第119回 「空き家利活用」

第119回「地域コミュニティ再構築を軸とした空き家利活用の今」

2018年6月21日(木)午後7時から「空き家問題を考えたい」「地域100LD構想って何?」に関心ある経営者、ビジネスパーソン(観光系企業・社会貢献系)、大学職員、中学校教員、中小企業診断士、公益法人職員、空き家レンジャーなど16名が集い、対話しました。(感謝!)

⇒今回のご案内

◎第119回:「地域コミュニティ再構築を軸とした空き家利活用の今」 
  ☆ゲストスピーチ  近藤 威志(こんどう・たけし)
         <株式会社GTGP JAPAN  代表取締役> 

人結びの場
【自己紹介】
 2001年より7法人、20以上の事業を立ち上げる。自分と仲間のやりたいことを全部やると決めた。2013年より台東区浅草でビル1棟を借り、セルフリノベーションしながら、アートの拠点「HATCH」で、既成概念を超えたアートプロジェクトを開始。国内外を問わず若手やタイムリーなアーティスト・クリエイターの作品を発信している。
 この数年はまちづくり、遊休不動産の利活用、地域の事業再生など、「人・暮らし・地域・コミュニティ」をキーワードに活動中。

【空き家の状況】
 平成26年に「空家対策の推進に関する特別措置法」が制定されたが、日本の空き家約820万戸、空き家率は13.5%(平成25年総務省住宅・土地統計調査)、毎年20万戸増えている。2018年には約1000万戸。毎年100万戸の住宅が、全国トータル掲載件数が3万件、ポータルサイトを立ち上げているのか、400件。

【神奈川県横須賀にある空き家だらけの町プロジェクト】
 横須賀市は2018年2月1日、人口が40万人を下回った。2015年、ヨコスカバレー構想に参画し、空き家率も18.5%と一番高い谷戸地区「汐入町5丁目」に行ったら課題が山積。その後、空き家バンクが立ち上がるも、3年間かけて掲載件数39件、成約件数が13件くらい。

 それで試しに山のテッペンに空き家バンクを通じて空き家を借りて、地域にぐーっと入っていってみた。すると、3カ月後には近所の空き家4軒と空き地2カ所をタダでもいいから何とか引き受けてくれないか、という話が始まった。

 核家族を基本としているから、出て行って子どもたちが相続しても地元に帰ってくるという選択肢はない。東京から小1時間の横須賀でこんなことが起きているので、おそらく日本全国で同じことが起きているんじゃないだろうかと。まずは育ちの街である横須賀でひとつ事例をつくれば、いろんなエリアで展開できるのでは、と。

【地域100LD構想】
 寄ってたかって、みんなでDIYすると愛着がわいてくる。そうするとコミュニティができる。「関係人口」ということがあるけれど、世代を超え、文化を超え、人々と活かしあう、場が生きると地域集落コミュニティをよくすることを軸として空き家、空き地の利活用をしていくとよい。

 集落を丸ごと100LDKの部屋(家)とみなして、部分ごとに図書室、集会室、食事スペースなどの役割を持たせる、核家族が一つのマイホームを持つという今までの考え方を100万人で100万戸の空き家を共同所有するプラットフォームみたいな形にシフトすればいい。

 地域コミュニティづくりのポイントは、外から来た人間がちょっと違った視点で言いだしっぺで自分がまずやる。既成事実をつくることが大事。
 ①より良い生活環境になる、②楽しくて仕方ない、③外からみても興味をひかれる、④社会課題を解決する、という展開。

【場づくりからまちづくりへ】
 横須賀を皮切りに、湯河原町の温泉街の事業再生事業で、老舗旅館の再生だけではなく、景観整備や空き家活用も含めた取り組みや、真鶴町の空き家の利活用など、地域のコミュニティ再構築を軸とした集落の再生を実現している。町とか自治体予算に頼らない形で自走していけるような形で事業をつくっていこうと動きはじめている。

 今後更なる社会問題となる全国の空き家空き地を顕在化し、移住定住によらないこれまでにない利活用モデルを目指したいと新会社とNPOを設立準備中。

 横浜市が進めているリビングラボ(企業、大学、NPOなどと行政が同じテーブルに着きアイデアを出し合う場)では、「空き家を使えば、世代、文化を超えて、意図的に人と人との関わりを生むことができる」と、地域のコミュニティ機能を果たす利活用の仕方を強調して事業を進めています。

【未来への発想転換】
 これから自動運転が実現した未来には、現在の路線価をベースにした不動産価値の大転換が起きる。駐車場がいらなくなる。
 どこにいても仕事ができるようになる。もしかするとAIの発達により仕事的な経済活動はAIが担って、人間はほぼほぼ仕事をしなくてよくなるかもしれない。

 「誰と、どこで、どうやって生きていきたいか」人間の生き方の根本にマインドにシフトしていくかもしれない。人間は自分個人の認知の範囲しか認識できないから、人間の幅が広がると、世界中の利活用が進むかもしれない。


◇人むすびカフェ  ファシリテーター 角田 知行さん人結びの場

 今日のお題は、2段階。最初は「空き家が増えている今の現状をどう感じていますか?」2つ目のお題は、未来に飛びました。「全ての取り組みが成功しました。2030年にはどんなまちが出来ていますか?」

 思いが燃えるような様々な意見、アイデアが飛び交いました。

 終了後のご感想を一部、紹介します。

・老いも若きも、自分が共同体=社会に求められていると感じることが生き甲斐であり、活性化につながっていきます。子育て、介護、農業、ガーデニング、家作り・・・知縁をこえてなんでも分かち合う共同体ができればと思います。
・固定観念を破る楽しさ、それは出会いで突然やってくる。
・テクノロジーが空き家の価値観を変える。
・「空き家問題」ではなく、ライフスタイル全般が変わっていくイメージをもっと深堀りしていければと思いました。 等



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