第15回取りまとめ
2009年9月18日(金)の午後7時から20名の方が集い、第15回目の場がスタートしました。今回の場づくり人は、経営者、NPO職員、ビジネスパーソン、自治体職員、大学職員、地域活性化プロジェクトリーダー、出版編集者、技能士、経営コンサルタントなどの皆様でした。(感謝!) 詳細はこちら 報告書はこちら
第15回テーマ:「いま、なぜ限界集落なのか」
ゲストの友廣さんは25歳。「ムラアカリをゆく」と銘打って、今年の2月から全国の農山漁村を中心に半年間かけて日本一周をしてきました。地域の現場に身をおくことで、何が見えてきたのか、これからどうしていくのか、ホットなお話をしていただきました。私たちにも、朴訥とした話し振りの中から地域の可能性が見えてきました。
◎ゲストスピーチ:友廣 裕一さん(ともひろ ゆういちさん)
なぜ、旅に出ようと思ったかのベースには、学生時代の体験がありました。
大学は商学部で、ビジネスや商売、社会起業家に関心がありました。在学中にミクロネシア連邦ヤップ島での自給自足生活、新潟県南魚沼市での生活を体験する機会がありました。
限界集落のようなそこでの暮らしが、心を動かされる魅力があったのです。
冷たい白黒ではなく、興味をもって行ってみたい、と思うような地域の鮮やかな情報を伝えたいと思いました。
問題解決型ではなく、できることをやっていくポジティブ・アプローチが大事だと思っ
てましたので。
もう一度、「地域を見たい」と思って、限界集落を訪ねるプロジェクトを始めました。
約6ヶ月間、70町村の農山漁村の「民家」だけに泊まりました。
お金は極力使いませんでした。お金は関係性を切ります。だから、ヒッチハイクをして紹
介をたよりに、人の縁だけをたどって、300人以上と出会いました。
旅を終えて感じていることは、人の「生き様」に触れてきたということです。
地域の最小&最大単位は「家族」だと感じました。一人ひとりの人と向き合う180日を繰り返しました。
誇らしげに「米がうまいよ~」なんて話す言葉に、「『限界』ってなんだ…?」と思いました。限界は、物理的な要因ではない。そこには「限界」ではないエネルギーがありました。
つくり上げられた「「雛型」から脱却していく必要があります。
「何か」によって豊かになろうと思う都会の方こそ学ぶ必要がある!
水俣の地元学の吉本さんは言われます。「人様は変えられない。自分たちが変わらなくてはならない」「絶望さえも希望に変わる」。
水俣は、食の大切さを知っている。だからこそ、世界に安全な食べ物を届けたい、と「環境」をまちづくりのキーワードにしています。
いろいろ回って、「田舎を消費するのはやめてね」と言われました。都会から見たときには話題性があるが、自分と地域を切り離してしまいます。今、都会の人が内側から変わりたいのか? 問われています。
地方のために何かをしたい、との思いはありますが、まずは、この旅で出会った人々の善意と生き様を最良の形で残していきたいと思っています。
◎ 人むすびカフェ ファシリテーター:高重 和枝
「人むすびカフェ」は、ワールド・カフェの手法を用いて、ひとつのテーマから連想されるアイデアを出し合い、初めての方とでも楽しく話し合いをしています。テーブルを回っていくことにより、多くの人と対話を深められます。
今回のお題は、「限界集落のお話から、今後の地域づくりをどのように考えますか?私たちにどんな行動が必要でしょうか? 」
こんなご意見がありました。
・ 限界集落は豊かなリソースや価値観の宝庫かも。
・ 都市と田舎という区分の危うさ
・ 都会と田舎のバランス
・ 地域づくりって誰が言い出したの?というその必要性のギモン。
・ 言葉は共有性をつくりあげるが、言葉でひとくくり(ひと言)にするのもよくない
・ 限界集落の問題は特別なことではなく、ふつうの地域問題と同じだ
・ 感謝の気持ちが幸せにつながる気がする
◎ 最後に今日の気づき、キーワードを感想に残し、懇親会に向かいました。


