第41回 格差社会を変える雇用
◆第41回「格差社会を変える雇用の生み出し方」

◆第41回「格差社会を変える雇用の生み出し方」

2011年12月15日(木)午後7時から「格差社会を変える新しい就労支援とは?」「公平な未来をつくるキャリア教育とは?」に関心深いNPO代表、ビジネスパーソン、金融パーソン、市民メディアプロデューサー、人財育成コンサルタント、など8名の場づくり人が語り合いました。(感謝!) 詳細はこちら   報告書

◎ 第41回テーマ: 「格差社会を変える雇用の生み出し方
              ~新しい就労支援・フェアスタートを事例に」     
☆ゲストスピーカー  永岡 鉄平(ながおか・てっぺい)さん
       (株式会社フェアスタート 代表取締役)

人結びの場 http://fair-start.co.jp/
 永岡さんは、児童養護施設、自立援助ホームの子供達全員が、安心して笑顔で施設を巣立ち、社会で活躍できるインフラを創りだすために、株式会社フェアスタートを設立した若手社会起業家です。

 大学卒業後、大手広告代理店での求人広告の法人営業に携わった後、大学院生専用の就職支援会社の創業メンバーとして、新規事業立ち上げ、広報、人事、キャリアコンサルタント、法人営業を幅広く兼任するなかで、社会に前向きに出たがらない、いわゆるモラトリアムな若者が増えている社会への疑問が湧いてきたと言います。

 今の子供達には、何か大事な人間教育・社会教育が欠けているのではないか。「教育」というキーワードを原点に、これからの世代を支えていく子供達のために役に立ちたい、今の子供達の心の育成に求められているものは何かを模索しました。

① 農業を通じ、「もったいない」という考えを体感する
② 仏教を通じ、「人は生きているのではなく生かされている」という考え方を得る。せっかくいただいた命を自分のためだけに使うのはもったいない。自分のなすべき使命を見つけ、それに自分の命を使うことが「真理」なのではないかと悟る。
③ 幼児の子育て現場から、乳幼児期(0~6歳)の間の親からの愛情が教育の根底であることを知る。

その後、「子供の貧困問題」を知り、出会いがあって児童養護擁護施設でボランティアをして、施設退所者が社会に出て苦しんでいる現実を知りました。生命力が強く自立への気持が強い人材が安定した職につけず、「もったいない」という思いが強くなり起業。2010年9月には、第1回社会起業プランコンテスト(内閣府地域社会雇用創造事業) グランプリ(最優秀賞)を受賞。NHKや毎日新聞はじめ、様々なメディアにも取り上げられることになりました。

現在、日本には約570の児童養護施設があり、約30,000人を超える子供達が生活をしていて、その数は年々増加傾向にあります。

■児童養護施設に入る子供達の入所理由
・孤児(遺児)・・・約10%
・養育不能  ・・・約30%
・虐待(身体的、ネグレクト等) ・・・約60%

高校を卒業するタイミングで基本的に施設を出なければならず、多くの子供達が就職し社会人として生活していく選択肢を選びます。しかし、その就職において、十分な選択肢という「機会」が無いことから、高い確率でミスマッチが起き、仮に就職したとしても大多数の若者が入社して半年たたないうちに離職をし、ワーキングプアの仲間入りをしてしまいます。

① 本人が極めて未熟な状態で施設退所を強いられていること(キャリア支援が乏しく職業適性がわかっていない)、
② 就職先の選択肢が少ない(施設職員のキャパシティオーバーや高校側のサポート力の低下、「住み込み」を優先する傾向、昨今の社会的不景気
③ 退所した途端、一気にサポートが弱まる(仕事の相談、生活の相談など、できる人がいない、職場以外での仲間作りができない(寂しい))などが原因です。

「もったいない」という前向きな視点からの支援がとても重要です。

民間企業は、基本的に温情で人材は採用しないし、温情で採用されたとしても、究極的には本人のためになりません。ただ、特に中小企業は、人材を平均点で判断しない企業が多い。何か一つでも良さがあれば、そこをメリットと感じ、雇用する可能性があります。

大事なのは、その若者本人の長所を企業側の視点から可視化し、そこを企業に売り込むこと。企業側の視点からの就労支援(入所中・出口・退所後)が雇用課題を解決に導く大きな切り口となります。

 これからもの子ども達専門の就労支援会社として、格差社会、子どもの貧困問題に、ビジネス的アプローチで解決策を示そうとチャレンジしていきます。


◎ 人むすびカフェ  ファシリテーター:角田 知行 
「人むすびカフェ」は、特にテーマを定めず自由に対話しました。

 アイデアやキーワードがいろいろ飛び出しました。

・貧困層には秘めた力がある 
・人と人をつなぐ人が社会には必要。だれもが、ふさわしい場所がある。
・世の中を変える「起爆剤」になることを確信
・実際に現場を見ることの大切さ(「かわいそう」→「もったいない」へ)
 また、「もったいない」という分かり易いキーワードを作ること、伝わり方が違う。
・施設を変えると大学が変わる 企業を変える
・中小企業に人財のメリットの可視化をしてつなぐ(コネクト)ことが大事  など

人結びの場



最後に今日の気づき、キーワードを感想に残し、懇親会に向かいました。



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