第45回 「一緒にやりましょう」力
◆第45回「成功の鍵は『一緒にやりましょう!」

◆第45回「成功の鍵は『一緒にやりましょう!」

2012年4月24日(火)午後7時から「放射線対策」「コミュニティづくり」「協働」 「対話の手法」に関心深い自治体職員、NPO代表、ビジネスパーソン、金融パーソン、研究者、地域新聞レポーター、カウンセラー、学生など、21名の場づくり人が集いました。(感謝!)
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 千葉県鎌ヶ谷市は、原発事故の後、市内に放射能のホットスポットがあるとわかり、対応を迫られました。
 市民団体の方から話があったとき、「一緒にやりましょう!」の言葉が、右京さんから自然に飛び出したそうです。専門家のアドバイスを受けながら、市民との小さな対話集会を360回持ち、一緒に除染に取り組んできました。住民と対立構造をつくらない協働姿勢は、メディアでも何度も取り上げられました。その成果はどうだったのか?走り続けた1年の取り組みを右京さんからお伺いします。

◎第45回テーマ:「成功の鍵は『一緒にやりましょう!』
           ~鎌ヶ谷市の市民との対話360回と放射能への取り組み」

☆ゲストスピーチ(30分)
 右京 信治(うきょう しんじ)さん(鎌ヶ谷市放射線対策室長)


人結びの場  私は、放射能問題について、市民に動かされて、模索し合っていますが、人間の偉大さを感じています。

 放射線がらみで今、起きている問題は、①タケノコの出荷停止、②米、しいたけ、井戸水などの食品等の検査、③線量計の貸し出し、④公園、校庭、園庭の除染、⑤低汚染の廃棄物の行方、⑥風評被害です。

 放射線の基礎知識として、人体への影響をシーベルト、放射能の量(放射線を出す強さ)をベクレルで表します。自然界ではいろいろな放射線があり、年間1~10ミリマイクロシーベルト、日本平均では1.5マイクロシーベルト存在しています。 ガンマ線に含まれている放射性物質のセシウムが半減期が30年と長く、これが3月21日の雨で地上にたまりました。

放射能に対しての思いには、温度差がありますが、放射線対策の遅れで、特に子どもへの健康への影響で、行政への不信感が生まれました。

最初、「自分たちに何ができることはないか」と市民団体の方が見えたとき、私が対応しましたが、目の前の小さい子どもと親が不安とストレスに苦しんでいました。国の基準を下回ればよいのか、「直ちに健康に影響を及ぼす値ではない」とはどういうことか。 「一緒にやっていこう!安心してもらおう!」と思い、対立するより一緒にやっていくことを選びました。放射能を心配する親たちとの新たな試みが始まりました。

実際に学校の校庭の除染に、保護者・先生と取り組んでみると0.33から0.22マイクロシーベルトまで、下がりました。それから市民と向き合うことになったのです。

ワークショップはこれまで440か所で行いました。行政職員が出かけ、市民と一緒に除染します。地域のために何かをしようと思う機運が高まり、コミュニティがつくられつつあります。 

ワークショップでは、市民とつながるためにデータで示します。「あなたはどのように考えますか?」と問いかけ、相手に判断を仰ぎ、一緒に考えます。それは、放射能を「高い、低い、安心」という感じ方が個人により違うからです。

鎌ヶ谷市は、東京近郊の住宅都市で、財政的には貧しいので、協働の気風があります。自分たちでやるしかないのです。議会では、不安対策にお金をかけるべきと早く除染することを決定しました。そのため、鎌ヶ谷市では、除染にかける費用は、1.5~2億円です。隣の柏市の場合は30億円かけています。どこに軸足を置くかが大事です。

さらに、「不安社会」において、思いをつなげる仕組みが不足しています。NPOなのか、ワーカーズコレクティブなのか、中間組織(第3セクター)にお金をつけて、協働促進、コミュニティづくりに向かう社会システムづくりが求められていると思います。

◎ 人むすびカフェ  ファシリテーター:角田 知行さん 

人結びの場 今回お集まりの方々の参加動機もいろいろ・・・
放射線対策、コミュニティづくり、
対話の手法の可能性など。

そこで本日のお題は、
「だれかと何かを始めた時を思い出してみましょう。
どんなことが起こりましたか?
何があった時、うまくいきましたか?
何かあった時、うまくいきませんでしたか?
誰かと何かを始める時、大切なことは何ですか?」

             地域の環境
               ↓
・なんとかしたい(当意者意識)→役に立つことをしたい→楽しくなる→広がる
               ↑
              結び人

・目的、思い、メリットの深み
・信頼関係   役割を果たす
・一緒にやろうよ!
・誰かと何かを始めるためには、誘う側と誘われる側がある。
・放射能の問題を「原発問題」ととらえずに、コミュニティ問題として対応すること
・人は、誰かの役に立ちたいという思いで動くことができるということ
・何かをやるときには、相手を否定しないで受け入れることから始める!
 →何か行動(共動)が生まれてくる     など


人結びの場

最後に今日の気づき、キーワードを感想に残し、懇親会に向かいました。

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