第49回 福島エコファーム構想
「被災を乗り越え持続可能な農業再生へ」

◆第49回「被災を乗り越え持続可能な農業再生へ」

2012年8月29日(水)午後7時から「福島の農業再生」「海外ファンドによる支援とは?」に関心深いNPO代表、農業関係者、自治体職員、経営コンサルタント、金融パーソン、大学研究者、大学職員、市民メディアプロデューサーなど、16名の場づくり人が集いました。
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 震災被害に加え、原発事故による深刻な放射能汚染で育んできた土地を奪われながらも、福島県の農業者たちは、「健康で安全な農と食の再生」「持続可能な地域づくり」の実現に向け、消費者や支援者らと連携しながら、希望の持てる新たな農業経営に乗り出しています。
 海外支援者を含め多様な関係者をつなぎ、「ミネロ牧場」設立までのコーディネート役となった黒田さんに、展望ある農業再生として「福島エコファーム構想」を語っていただきました。


◎第49回テーマ:「被災を乗り越え持続可能な農業再生へ~『福島エコファーム構想』の取り組みから」
☆ゲストスピーチ 黒田 かをり(くろだ かおり)さん
        (一般社団法人CSOネットワーク  事務局長・理事)


人結びの場


 CSOネットワークは、一人ひとりの尊厳が保障される公正な社会の実現に向けて、持続的な社会づくりの担い手をセクターや国境を越えてつなぎ、参加を促す活動やそのための調査研究などを行っています。
 甚大な被害をもたらした東日本大震災が起こり、フランスの食品会社ダノン本社からエコシステム基金の枠組みを復興支援に適用できないか、ダノン・ジャパンに打診し、そこから日本NPOセンターに打診がありました。
 ダノン・エコシステム基金は、2009年に創設され、1億ユーロを拠出し、以降5年間のわたり純利益の1%を基金の増資にあて、雇用創出、技能開発・訓練、起業支援を中心に事業に対する財政支援をしています。ダノンの各国使者が当該国での事業展開に応じて発掘し、NPO・NGOなどの協働により実施している独立の意思決定機構です。

 日本NPOセンターとCSOネットワークが事業形成調査を6月より開始し、事前調査の結果、被災地の中でも福島の酪・農業の状態が一番深刻なことから、福島に支援地を決定しました。

 酪農家・農家の救済の一助となる事業を起こし、中長期的な循環型・持続型農業のあり方のモデルを構築し、環境に配慮し、地域参加型の有機農業と連携するエコファーム構想の実現を目指します。地元のオーナーシップ形成のため、二段階方式の事業形成を提案し、ダノン・エコシステム基金の社会革新委員会に提出しました。

 福島発エコファーム構想は、農業・酪農を再生するビジョンと具体案づくり、循環型・持続可能な農業の再生に向けたモデル構想、消費者をまきこんだ地域の活性化、具体的な事業としてのエコファーム(教育プログラム・体験プログラムの実施などの具体化を目指しています。

 福島市松川町に誕生した「ミネロ牧場」は、浜通りから避難している酪農家を雇用し、有機農福島市業のネットワークを中心に200頭規模のファームを展開するNPO法人福島県農業復興ネットワーク(FAR-Net)をつくり、新しい共同経営モデルを実現、酪農業が抱える課題も克服していく意欲的なプロジェクトとしてスタートしました。

 事業内容は、①災害による酪農者救援・支援事業、②農産物放射性物質測定事業、③環境保全事業、④堆肥リサイクル有機農業連携事業、⑤子供のための酪農体験事業、⑥新規就農者、学生、社会人のための酪農学習事業です。 http://far-net.or.jp/

 動物福祉に配慮した牧場を特徴とし、食の安全セミナーを買い指したり、東京で農産物の即売会などを行ってきました。

 今後の課題と展望としては、元々ある酪・農業の後継者不足と新規参入のしづらさに加えて、放射能汚染の広がりと程度が不確定なこと、共同型蓄農経営の基盤づくり、有機農業とのネットワーク・教育NPOなどとの連携が必要と考えています。


◎ 人むすびカフェ  ファシリテーター:角田 知行さん

人結びの場


本日のお題は、すでに乗り越えた未来からの発想を促しました。 「被災を乗り越えた、未来の酪・農業のイメージは?」






・農(食)は産業としてはいけない。
・新しい農業の形をつくるムーブメントを被災地の中から作れそうです
・Publishing Traffic Ahoな人が大事
・農業のあり方に答えはない。何でも工夫できることを創造していくのがこれからの農。インターンシップ・農家レストラン・宿泊体験・修学旅行・ 学校給食・ファンド・オーナー制度etcあらゆることを探っていってほしい。
・脱石油の農業(今の農業は石油づけ)→ 地産地消で新たなネットワークづくり  →豊かな自然食
・「農」の再生は、食糧危機も視野に入る中で生きる問題  地縁の再生の重要性 など

人結びの場
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人結びの場
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最後に今日の気づき、キーワードを感想に残し、懇親会に向かいました。

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