第52回 映画で未来をひらく
◆第52回:「映画で未来をひらく」

◆第52回:「映画で未来をひらく」

2012年11月30日(金)午後7時から「物語の創造で、地域社会の未来をひらくとは?」「恵那市の取り組みを知りたい」とNPO代表、自治体職員、経営コンサルタント、金融パーソン、NP0法人ファシリテーター、ビジネスパーソン、市民メディアプロデューサーなど、11名の場づくり人が集いました。(感謝!)詳細はこちら

 岐阜県恵那市で「市民総参加」によって制作された「ふるさとがえり」(2011)が話題を呼んでいます。栗山さんは、「物語の創造」を通じて、ひと・組織・地域社会の未来をひらく活動を展開しています。
 映画監督・林弘樹さんと設立したものがたり法人FireWorksは、日本初となる「市民参加型映画事業」のモデルをデザインし、「2005日経地域情報化大賞MJ賞」や「2010地域づくり総務大臣表彰」を受賞しています。
 プロモーションビデオを拝見しながら、物語によって、地域社会の未来をひらく手法をお聞きし、その意義やアイデアをご一緒に考えました。

◎第52回:「映画で未来をひらく~『市民総参加』でつくり上げた「ふるさとがえり」の成果」

☆ゲストスピーチ   栗山 宗大(くりやま むねひろ)さん
              (ものがたり法人Fire Woks 脚本家・プロデューサー)   

人結びの場
 24歳で、脚本を書き初めてから現在37歳に至るまで、日本のモデルとなる市民参加型映画の制作を行ってきました。

 「ふるさとがえり」は映画館における商業的な興業は一切行わないで、日本各地の地域振興やまちづくりに関わる団体などによって上映会が開催され、2012年11月末で580ケ所で上映されました。口コミなどで広がって、来年には1000ケ所を超えて届けることになります。これは、映画史に名前を残すことになる奇跡的なことです。

 「ふるさとがえり」誕生のきっかけは、2005年のある日突然、アポイントなしに恵那市職員で地域のブランディングを担当していた可知昌洋さんが、私たちのオフィスに訪ねてきたことに始まります。彼は13地区が一緒になった市町村合併後、住民同士の交流が進まないため、一体感が生まれず「地面がつながっているけど、心がつながっていない」ことに危機意識を持っていました。

 市民参加型映画の手法で、映画づくりのプロセスに地元住民を巻き込み、地域の良さを再発見し、多くの住民同士の“つながり”を作りたいと、「えな心の合併プロジェクト」が始まりました。(代表 小坂潤治さん)

 何もないところから「人集め」「もの集め」「お金集め」も市民全員が関わりました。

 脚本づくりの場では、地域の課題について世代を超えて対話する場を創り出し、そこから次世代へ届ける物語が生まれます。また、住民の笑顔を撮影する「応援メッセージ」などのプログラムを通して、プロジェクトの進展とともに、市民ボランティアスタッフの輪が地域全体に広がり、人の絆が形成されていきます。最初は、5人のプロジェクトから、10人へ、100人へ、1000人へ、40000人へとプロジェクトは広がりました。

 「映画を作って何になる?」「「心の合併なんてどうでもいい」など、地域住民の理解を得るのは難しい点もありましたが、楽しい場には、普段は地域づくりに関心のない住民も心が動く。「わくわくドキドキする」「自分も楽しくなれそうだ」と参加した人たちも、楽しさでつながって、まちの未来を語り合い、プロジェクトに参加の仕方を考えました。

 2010年夏にクランクイン。「ふるさとがえり」は自分のふるさと、自分の生き方を自問自答する映画です。「心をつなぐ」「人をつなぐ」と口コミで全国に広がっています。

 映画づくりで見えてきたことが3つあります。
「関係性」」=地域で関係性が破壊されていて、出会っていないという関係の悩みを持っていたのが、つながった。
 「未来を語る」=今まで大切にしてきたこと、50年後に残したいことを語り、想いを共有することで、心のふるさとづくりができた。
 「ない」こと=限りない創造力と熱量が生まれ、人を巻き込む力となっていった。
 私たちが未来を創っていく。自分の人生の物語を生き、つながり、地域の物語を生み出しています。


◎ 人むすびカフェ  ファシリテーター:角田 知行さん


 今日のお題は、「今日、あなたの心が動いたのはどの場面、どの言葉でしたか?そのとき心に浮かんだことは?」

・何とかしないとという想いが大事
・“大切”なことって何だろう。「生き方」=語ることによって「未来」がつくられる。
 「ない」から隣の人に借りにいける人間関係
・えんえんと続く応援メッセージや映画づくりの物語が人の記憶⇒地域の記憶になる。
・外とつながることによって、内輪の対立が変化する。「黒船」の役割の重要性
・「ない」ことにより、無から有を生じる情熱と活力が今の日本に必要なのではないか。
・「ない」ことの方が熱量が上がる。
   など



人結びの場

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◎月刊信用金庫2012.11月号に、栗山宗大さんが寄稿されています。
「地域社会の持続的発展に向けて」
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