第83回 国とNPOの協働
第83回 イノベーションを起こす国とNPOの協働 

第83回 イノベーションを起こす国とNPOの協働 

2015年6月23日(火)午後7時から「国とNPOの協働とは?」「柚木さんの思い、『芸術家の村』の活動を知りたい」と思う団体職員、NPO代表、経営者、中小企業診断士、自治体職員、ジャーナリスト、ビジネスパーソン、市民メディアプロデューサーなど14名が集い、対話しました。(感謝!) 詳細はこちら

◎第83回:「イノベーションを起こす国とNPOの協働
                 ~「芸術家の村」の活動から今後のあり方を考える」
   ☆ゲストスピーチ&質疑応答   柚木 理雄(ゆのき みちお)さん
        (NPO法人「芸術家の村」 理事長)
        

人結びの場
【芸術家の村】http://social-artist-village.org/
 2012年設立で、多様な価値観を持った人が、生きがいを感じることができる社会になれ ば良いと思い、「あったらいいな」を想像して創造することをビジョンに活動しています。メンバーは、30人でデザイン会社、商社、メーカー、IT関連会社、会社経営、弁護士、会計士、税理士、介護士、建築士、大学生、大学教員、組合、公務員などいろいろです。



【設立の理由】
 私は国家公務員ですが、国の相手は1億3千万人です。答えのない議論を経て、8割の人が8割満足するような調整をして、全国一律の制度(施策)をつくるのが仕事です。一方、NPOは、相手は1人でも10人でも100人でもよい。規模は小さいが10割を届けることができる。だから、1人、10人、100人かもしれませんが、10割を届けることができるのが特徴です。私は両方をやりたいと思いました。

 価値観の多様化している時代においては、国→県・市町村→NPOというようにより現場に近い組織の重要性が増していると思います。だから草の根的な活動がもっと重要になると思います。

【NPOの現状】
 1998年のNPO法の施行以来、NPOは増加し、2004年 2万法人でしたが、2014年5万法人になっています。よく勘違いがあるのが「NPOって利益をだしちゃいけないんでしょ」ということです。収益が出た時のお金の使い道がちょっと違うだけで、基本的にNPOは稼いでもいいんです。持続可能な活動には利益が必要です。

 NPO法人の有給職員、ボランティア数については、1団体あたりの平均人数は、有給職員5人弱、ボランティア12人弱、合計で17人弱となっています。平均月給額は、20万円以下が多く、結婚して子どもを育てるには難しい現実もあります。

 NPOのビジネスモデルは、「事業型」「寄付型」「行政事業受託型」とあります。ボランティアと寄付と行政から支えられています。行政委託事業収入が年間収入に占める比率が49%と、行政の下請組織となっている現実があります。

【「芸術家の村」のNPO支援】
 社会活動に取り組む団体や個人に対して「ヒト・モノ・カネ」の支援を行っています。

 *「ヒト」の支援は、ボランティアに関わることです。
 2004年のデータでは、継続的にボランティアに参加している人は1割もいませんが、単発的に参加している人21.5%と興味・関心があるが、参加せずの人45.5%にアプローチしてボランティア参加率を上げることが重要と考えました。ボランティアマッチングポータルサイト“CollaVol”を運営しています。日常のスキマ時間でできるマイクロボランティアで社会的活動と支援者をつなぐWebサービスです。

 *「カネ」の支援は、寄付に関わることです。
 イギリスの国民一人あたりの寄付額が、26,116円。アメリカが72,635円。日本は、7,981円と圧倒的に少ないです。そこで、本気の大人の遊びで、1万円を月に1度は社会投資に!という日本の寄付文化に風穴をあけることをしています。毎月3団体から面白いゲストを招いて話を聞き、投資します。

 *「モノ」の支援は、ソーシャルビジネス支援で、NPOなど社会起業家のつながる「場」、新しい活動の生まれる「場」を作りました。上がハウスになっているコワーキングスペース“Social Business Lab”を始めました。毎月200〜300人が利用しています。

 他に、空家再生プロジェクト“空村” など地域を振興するプロジェクトも進めています。

【イノベーションを起こすには】
 国の政策の進め方は、①目標を立て、②推進するための法律を作り、③厳しい要件の補助金を作り、政策ツール(法律、予算、税制、融資)を使って、政策目標を達成します。
 お金はかかりますが、メリットは、目標に真直ぐ向かうことができること。デメリット は、国に財政的・政策的に依存し、目標以上のものができないことです。

 NPOは目標をより大きなものに向かっていくことができます。だから、NPOの独創性や革新性を活かしてイノベーションのサイクルを回すには、「事例を創る支援を国がして、NPOが事例を創り、制度を創る」あるいは「NPOが事例を創り、それを国が集めて、制度を創る」。そうして、全国に展開していくことだと思います。


◇人むすびカフェ  ファシリテーター  角田 知行さん
人結びの場

 今日のお題は、「今、ここでNPOを立ち上げるとしたら、どんなNPOを立ち上げてみたいですか?~あなたの大きな目標は何ですか?あなたの本気の遊びは何ですか?~」
        
終了後のご感想を一部、紹介します。


・「夜逃げカフェ」「おじさん改造」・「ふんどし祭り」「ダジャレ」「子どもが先生」「横浜の海を神戸みたいにする」「TVに出よう」「コミュニティレストラン」などNPOのアイデアが生まれて面白かった。
・人によって持っている問題意識は異なり、それを解決するアイデアもいろいろ。
・「本気の大人の遊び」共感の仕掛け
・何でやっているのか~出会ったから
・みんなNPOを立ち上げよう!    等

人結びの場
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