第92回 橘プロジェクト@明日香
第92回:「“橘” に魅せられて地域起業」

第92回:「“橘” に魅せられて地域起業」

2016年3月16日(水)午後7時から「地域資源を活かした起業とは?」「明日香村再生プロジェクトとは?」「建入さんの思いを聴きたい!」大学教員、教育者、建築家、経営者、自治体職員、NPO職員、団体職員、金融パーソン、ビジネスパーソン、メディア関係者、コンサルタント、会計士、映像作家など32名が集い、対話しました。(感謝!)詳細はこちら

◎第92回:「“橘” に魅せられて地域起業
             ~明日香村再生プロジェクトとは」
               
     ☆ゲストスピーチ&質疑応答   建入 ひとみ(たちいり・ひとみ)さん
          (経営コンサルタントアッシュインターナショナル 代表取締役 橘舎)
               http://tachibana-sya.com/
        

人結びの場
【移住の理由】
 アナウンサーを出発点に経営コンサルタントに転身して、ベンチャー起業の創業支援や大企業の新規プロジェクトなどに携わってきました。地方再生と次世代育成のアクションをしたいと3.11をきっかけに東京を離れました。特に、農業再生は日本再生の要です。

 そこで、私にとって新天地の政治・文化の発祥の地、奈良県明日香村に移住し、自分の手で土地と人の開墾・開拓をし、植物療法と安全な食べ物の提供を始めたいと思いました。

【明日香村の今】
 明日香村は飛鳥京のあったところで、大阪から40分。高松塚古墳や天武・持統天皇陵、石舞台古墳、聖徳太子が生まれた橘寺があり、「日本」「天皇」の呼称や律令制度などが始まったところです。

 「明日香法」で歴史的風土の保存がなされてきました。建築物そのものに規制がかかり景観は保たれますが、瓦型ソーラーパネルも使用不可、開発は一切できません。

 現状の問題点は、規制により産業がないため若者は大阪へと流出し、高齢化や多くの空家、休遊地を抱えながら、毎月人口減少となっています。移住したくても住む家がなく、雨漏りの空家は借り手が修繕費用を持たなければならず、ほとんどが他村へ移住しています。「明日香法」や「景観条例」により県や国が土地を買い上げ休遊地となっており、耕作放棄地率約30%。

 観光収入が主となり、一昨年から村をあげて国内外の修学旅行生受け入れの「民泊」に力を入れています。しかし、観光客の減少により2015年80万人となっております。インバウンド対策で総務省の多言語音声翻訳システムのテスト中でもあります。

【「橘」に着目】
 「橘」で差別化した地域ブランドの商品化ができないかと考えました。聖徳太子の生まれた橘寺もあり、手つかずの「橘」はアイデア次第で面白いと面白い。聖徳太子の社会的偉業を新たに明日香村に実現できないか?と思いました。

 日本書紀、古事記、万葉集にも謳われた「橘」は、不老不死の柑橘類。昔は、皇族のみが橘を薬・お菓子として飲食していました。葉がとても良い香りがします。

【明日香村の再生モデル】
 聖徳太子は、日本の社会的救済事業家で4つのプロジェクトを行ってきました。 ①薬草栽培「施薬院」、②身寄りのない病人を治療する「療病院」、③貧窮孤児の施設「悲田院」、④戒律の道場「敬田院」でした。

 それを2つに集約した地域再生モデルにより地域の雇用促進と子どもの就労先、起業家の育成をします。 A「生薬農業」(橘・マコモ・甘茶等栽培・加工、研究・開発、販売)→「養生医学古民家滞在型」とB「起業教育」(食育の教え、農と脳の教え、自然科学の教え、仏法の教え、経営の教え)→「通信制高校体験学習」という展開です。

【橘プロジェクトの取組み】
 2012年10月の土地の選定、苗木の手配からすべて自前で始め、荒れた土地の開墾を行い、村内外のボランティアも加わって植樹を進め、現在400本までとなりました。橘は育ちが遅く、実がなるまでは、3、4年かかります。作物の出来は毎年変わるので10年スタンスを覚悟していました。

 2013年6月には関西ネットワークシステムまちづくり研究会「橘フォーラム」を明日香村で開催しました。葉の香りの成分分析、果皮・実・種の香り成分分析を行い、医薬研究として京都府立医科大学と検討を進め、商品開発をスタートしました。そして、調香師による製品化を進め、2015年10月に橘パルファム「Sara」限定発売、2016年 1月にはドバイの王族へ。

【神仏に繋がる作物の展開】
 甘茶はお釈迦様の花祭りで親しまれ、甘味成分は砂糖の200倍なのにノンカロリーに近く、薬効に優れています。マコモもお釈迦様が使い、古事記にも記載のある植物です。ダイエット菓子などの商品化を進めたいと思います。

  ①住みたい希望者は多いが住める家がない、②村の活動はほとんどが村外の人、③若者がいない、④人口減少に歯止めがきかない、⑤光ファイバーは一部のみ、通信系が弱い、⑥温泉はない、宿泊施設も少ないといった難点を一緒に考えてください!


◇人むすびカフェ  ファシリテーター  角田 知行さん
人結びの場

 今日のお題は、「さて、橘プロジェクトの今後の展開は?」  建入さんのヒントになれば、とアイデアが飛び交いました。

終了後のご感想を一部、紹介します。


・聖徳太子はソーシャルアントレプレナー
・通信状況が悪いことを逆手に活かし、歴史と新しいチャレンジとのドッキングで新しい展開
・地域活性について、文化的側面からのアプローチが好みなのですが、  モロに商売的側面のアプローチをされる方を見て、刺激を受けました。
・周りの人がダメ出ししてもとにかくやってみる!!
・土地が死んでいるということは人が死んでいるということ
・まちづくりって一言で言うけどほんとうは地元で住まないと何もわからない 等


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