第93回 高校魅力化×地域活性化
第93回:「教育を核とした地方創生~高校魅力化プロジェクトにおける地域活性化」

第93回:「教育を核とした地方創生~高校魅力化プロジェクトにおける地域活性化」

2016年4月19日(火)午後7時から「教育を核にした地方再生とは?」「高校魅力化プロジェクトとは?」に関心深い大学教員、大学生、学校教員、金融パーソン、ビジネスパーソン、システムエンジニア、メディア関係者、公認会計士など18名が集い、対話しました。(感謝!)詳細はこちら

◎第93回:「教育を核とした地方創生
             ~高校魅力化プロジェクトにおける地域活性化」
               
     ☆ゲストスピーチ&質疑応答   藤岡 慎二(ふじおか・しんじ)さん
          (教育政策アドバイザー)
              http://pripin.co.jp
        

人結びの場
【ミッションと自己紹介】
 地方・国・教育界をも巻き込む“最初のペンギン”として、前人未到のプロジェクトに挑み続け、先駆者を生み続けることが、ミッションです。教育を核とした地域活性化・地方創生のプロジェクトに挑み続けています。

 1975年生まれの40歳。慶應義塾大学政策・メディア研究科修了。キャリア教育事業、推薦・AO入試事業を中心に事業を拡大、2009年島根県海士町にある島根県立島前高校魅力化プロジェクトに参画。2015年、ノーベル平和賞を受賞したムハマダ・ユヌス博士が認めるソーシャル・ビジネス企業になり、総務省の地域力創造アドバイザーにも認定されています。


【過疎と高校の課題】
 H24に3688校あった高校が60校なくなっています。7校に1つは10年以内になくなっていきます。

 少子化による過疎の公立高校があぶない。高校がなくなると小中学校もなくなり、人が出てしまう。学校がなくなって人口が減少し、地域の破たんにつながる。

【海士町の課題】
 人口減少が続き、昭和25年に7000人の島民が2400人、人口の約4割が65歳以上になる超少子高齢化と財政難に陥っていました。島前高校の入学者数が平成20 年度には28人に激減し、統廃合の危機に直面しました。

 進学を考える島前の中学生の約55%が島外の高校へ流出。島前高校がなくなると全員が15歳で島を離れることになり、本土で押し潰される子どもが頻出の可能性があり、子ども一人あたり3年間で約450万円の負担により、出生率の更なる低下、島を離れる家族の増加による人口減少が加速します。

 移住については、8割が女性が決定権を持っていると言われています。教育・医療・福祉・自然・生活の市民価値を上げることが必要。若者は自分で「仕事を創る」というが、学校に魅力がないと帰れない。

 こうした学校と地域の危機に対して、子どもが「行きたい」、親が「行かせたい」、地域住民が「この学校を活かしていきたい」と思うような魅力ある高校づくりを通して、魅力ある持続可能な地域づくりを目指す「島前高校魅力化プロジェクト」が始まったのです。

【高校魅力化プロジェクトモデル@島根県海士町】
 統廃合寸前だった島根県立隠岐島前高校で「島留学」を打ち出した復活プロジェクトの結果、生徒数は2倍、進学実績も30%近くが国公立大学やいわゆる難関大学への合格など進学実績も向上しました。

 キャリア教育のカリキュラム・教材開発、公営塾「隠岐國学習センター」の授業などは、必要に応じてスカイプやユーストリームなども利用し、地理的ハンディキャップを克服しながら、学力向上を実現しています。
 「元気な若者が出ていく島」から「挑戦する若者が集う島」へ変わりました。

【ユニークなキャリア教育】
 課題先進国の課題先進地域だからこそのキャリア教育ができます。超人口減少、超少子高齢化、財政難で日本の重要課題の最前線だからこそ日本の未来を切り開くことができます。

 島全体を学びの場として、人づくりと地域の課題解決ができる。やってみよう!働いてみよう!の現場体験や地域文化の継承ができる。地域総がかり教育によりロールモデルとの出会いや海外研修で経験も積めます。

 地域全体で人を育て思いっきり送り出したら戻ってくるのを「ブーメラン人材」と呼んでいます。風の人です。そして、覚悟を決めて地域で丁寧な生活をする人材が土の人。多様性が大事。

【グローカル人材の輩出】
 グローカル人材とは「地(Local)」を元気にするために、「天(Global)」とコミュニケーションを取り、「人(People)」を動かせる人材。自身の地域を持続可能な地域として自立させるためにGlobal(世界情勢や海外・国内の他の地域)と向き合い、コミュニケーションを取りながら関係性を構築し、まちづくりを地元住民にリーダーシップを発揮し、協働できる人材。

 この「天地人モデル」を3つをつなぐ意味で、「王型人材」を提唱しています。

 沖縄県の久米島高校や長野県の白馬高校、広島県の大崎海星高校、北海道の天売高校など、各地でユニークな取組みが進んでいます!


◇人むすびカフェ  ファシリテーター  角田 知行さん
人結びの場

  今日のお題は、「今日のお話の中から何が見えてきましたか?―課題、チャンス、未来―」
藤岡さんの情熱あふれるお話を受け、深まる対話の場となりました。

終了後のご感想を一部、紹介します。


・地域に人が残ること、そもそも地域が残ることは手段である。
・高校教育に限らず様々な領域での魅力化プロジェクトの必要性について
・地域活性はかたくるしい⇒「国防」という言葉にひかれました。
・弱みが強みに変える。日本の重要課題の最前線にたち、高校生も当事者意識をもつ。
・ブーメランは力を入れて遠くへ投げる。未来からの留学
・ヨソ者、バカ者、若者だけではだめ、地の者、年長者、智慧の者が必要
・課題解決をゴールとして設定せず、楽しみながらの施策で結果は後からついてくる。
・村を捨てる学力⇒村を育てる学力 等


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