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人むすびの場

◆第29回「日韓文化交流の発信」のご報告

◆第29回「日韓文化交流の発信」のご報告

2010年11月25日(木)午後7時から「日韓文化交流を掘り起すって?神社が地域でどんなことを発信してるの?」に関心深い経営者、NPO代表、建築家、ビジネスパーソン、出版関係者、専門学校講師、中小企業診断士、大学職員、大学生など22名の場づくり人が集い、熱く盛り上がりました。(感謝!)
報告書はこちら

折りしも、韓国が砲撃を受けた2日後の開催となりました。
埼玉県日高市の高麗神社が、歴史と文化を地域の「発信力」の核として、多様な活動を展開し内外から注目を集めています。韓流スターや韓国のツアー客も訪れる神社としても有名です。第60代当主の高麗さんからお話を伺いました。

◆第29回テーマ:「日韓文化交流を掘り起す  ~高麗神社の挑戦~」
☆ゲストスピーカー
高麗 文康さん(こま ふみやすさん)(高麗神社 宮司)

人結びの場 埼玉県日高市は、通称、高麗(郷)、高麗の里と呼ばれています。古代朝鮮三国の一つ、高句麗から海を越え、神社の御祭神の高麗王若光が高句麗から渡来しました。『続日本紀』の中に約1300年前に1799人の高麗人が当地へ移住し、開拓したと書かれています。日本では、高句麗のことを高麗と呼んでいました。残念なことに、高句麗はその後、歴史の中に消えていきました。

 高麗郡は、霊亀2年(716)、武蔵国に置かれ、渡来人の高い技術でこの地を開拓し、明治29年(1896)まで、日高市周辺に存在していました。現在の飯能市、鶴ヶ島市、川越市の一部あたりの地域です。高麗郡廃止以降、時代背景もあり地元の人々にはその歴史が語られなくなりました。昭和30年に日高町(高麗村・高麗川村合併)が誕生しています。

 高麗神社は、代々御祭神の子孫が宮司を務める、全国でも稀有な神社です、
地元の人は、語らなくなったが、一方、近代化後、高麗神社には高い関心が寄せられ、皇族、政界、法曹界、文化人など各界の名士が多数ご参拝しています。鳩山一郎、李方子、坂口安吾、岡本一平などの名前が見られます。

 2016年は、「高麗郡建郡1300年祭」となります。それに向けて「高麗郡建郡1300年記念事業」に取り組んでいます。トライくんとミライちゃんというキャラクターもつくりました。

 その目的は、我々が住む土地を開拓(開発)した先人への感謝とその精神を受け継ぐ事業を行い、地域の人々はじめ、多くの方々に「高麗」の歴史、先人の精神、すなわち、亡国の困難を乗り越えた不屈の精神。郷土愛を伝えることにより、地域の発展を願いたいと思っています。

 神社としてのコンセプトは、このようにえています。
・神社は地域の精神的要である
・神社は地域と共に発展する
・神社は地域の力と可能性を掘り起こす場である
・街の力は神社の力でもある
・神社は結びの場である(出会いの場である)   人と人/文化と文化/国と国

人結びの場 「高麗郡地場産チャリティーバザール」や、「渡来人の里講演会」、高麗郷文化フェスティバルでは、「高麗神社に伝わる文化財展」「雅楽奉納演奏会」などを開催しました。
そのほか、日韓文化交流会では、韓流スターも招き、日高市役所から高麗神社までビースウオーキングを行い、400人が参加しました。

 これらの記念事業は、高麗郡の文化・福祉・産業の発展を記念する多くの企業や氏子、団体の協力を得て行っております。

今後の目標は、市民レベルの実行委員会をつくり、
①より多くの市民が参加をすること、
②より広く周知すること、
③旧高麗郡域まで輪を広げること、
④渡来人・渡来文化・1300年などのキーワードで、他地域とネットワークを作ること、
⑤国際交流に発展させること、です。

◎ 人むすびカフェ ファシリテーター:高重 和枝 
「人むすびカフェ」は、ワールド・カフェの手法を用いて、ひとつのテーマから連想されるアイデアを出し合い、初めての方とでも楽しく話し合いをしています。テーブルを回っていくことにより、多くの人と対話を深められます。

人結びの場

今回のお題は、「地域の歴史や文化を活かすとまちはどう変わりますか?
そこからどんなアイデアが生まれますか?」

・地域起こしは世界平和につながる!
・地域には、切り口=テーマが多様にあること。それを歴史や文化の中で見つけていく 作業。
・自然に形成された文化を発見・発掘するとアイデンティティになる。
・日韓の国際交流の視点をもつように、大きな視野をもつことが地域活性化の上でも重要なこと。
・アイデンティティ →  文化  → 地域の宝
・「変革を起こすためにはトップに立たなければならない」
・地域の歴史・文化は経済に結びつく。(又、人と人とのつながり)でも、
 国家戦略(作った文化)で稼ぐ必要あり。   など

人結びの場◎ 最後に今日の気づき、キーワードを感想に残し、懇親会に向かいました。

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