
第98回:「地域を若者が盛り上げる~各地に広がる「わかもの会議」の活動とは~」
台風の影響が心配される中、2016年9月20日(火)午後7時から「『わかもの会議』」の活動と知りたい」「地域を若者が盛り上げるとは?」経営者、NPO代表、行政書士、政治家秘書、ビジネスパーソン、市民メディアプロデューサーなど11名が集い、対話しました。(感謝!)
◆第98回:「地域を若者が盛り上げる~各地に広がる「わかもの会議」の活動とは~
☆ゲストスピーチ&質疑応答
水野 翔太(みずの・しょうた)さん(名古屋わかもの会議 創設者・総合統括)

愛知県名古屋市出身の21歳、法政大学法学部政治学科4年です。
高校1年生の時にCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)に参画し、今の活動を始めたきかっけとなっています。
高校在学時に陸上競技でJOCジュニアオリンピックカップに出場しました。
現在、ハフィントンポスト日本版ブロガー。愛知学泉大学地域社会デザイン総合研究所協力研究員。
【名古屋わかもの会議とは】
「愛知・名古屋のこれからの可能性」を中学生から大学院生が一堂に会し、話し合う場です。知事・市長、企業、NPO、政治家の方も来場。わかものの声を社会に発信しています。
年2回、全国から100人が集う場づくりをしています。
「わかもの会議とは」というと、実は、しっかりとした定義はありません。わかもの会議=若者(特に年齢制限があるわけでもない)が、その街の将来や今後を話し合い・考える場になっています。
「なごわか」が目指しているものは、新たな一歩を踏み出すキッカケを創りたい!名古屋わかもの会議から新しいムーブメントを創りたいということです。ここから岐阜わかもの会議が始まったり、政治をもっとフラットに考える場が生まれています。
【全国へ広がるわかもの会議の輪】
わかもの会議は、2008年秋田県南NPOセンターの開催がスタートになります。アイディアピッチ型(秋田県を活性化するには?)のものでしたが、2012年に秋田県若者会議ネットワークができ、横手、大仙、北秋田、上小阿仁(かみこあに)羽後(うご)他3都市へ展開しました。
2012年から長野県小布施町で若者会議が開催されています。さっぽろ若者会議、名古屋わかもの会議、岐阜わかもの会議、京都わかもん会議、四国若者1000人会議、熊本若者会議などなど広がっています。行政が行っているものが多いですが、クラウドファンディングの事業型も生まれてきています。
【なぜ、東京の大学に通いながら活動拠点は名古屋か】
東京に進学したからこそ分かることは自分は愛知・名古屋が好き!ということです。
ところが、8都市を取り上げた「各都市を買い物や遊びで訪問したいか」というデータで、名古屋は魅力に欠ける街1位でした。(ちなみに1位は京都市、2位札幌市)特に、地元の人がいいと思っていない。住んでいる都市に対して、愛着度7位、誇り度6位、推奨度最下位でした。
名古屋わかもの会議は3年前に10人でスタートしました。トヨタがあって成り立っている、内向的、消極的、安定志向の強い指向性の中で、問題意識をもっている高校生100人と国会議員が話し合う場づくりなどもしてきました。自ら考え、共有し、発信していく重要性を感じています。
【今後、目指していきたいこと】
その場かぎりではなく、しっかり提言に結びつけるために、様々な視点でアプローチする必要性を感じています。名古屋グランパスとコラボして、イベントを行いました。アイデアをグランパスとともに実現していきたいと思っています。また愛知県庁と「愛知」の若者が来てくれるように魅力発信に取り組んでいます。
誰もが当事者意識のもてる社会の創造をしたいというのが生涯のゴールです。次の社会を担っていくのは私たり「わかもの」です。
◇人むすびカフェ ファシリテーター 角田 知行さん
今日のお題は、「今日のお話からもっと考えてみたいことは何ですか?」
終了後のご感想を一部、紹介します。
・若者が地域活動に積極的に取り組もうとしていることはたのもしいと思いました。
・若者会議→ここを拠点にどんな事業展開、メッセージ発信をしていくのか。
・「若者会議」は入口としてはいいが、その後、世代を超える動きにするための戦略を。
・女性のパワーの話が出たのをもう少し深められたらと感じた等

